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免許を取ったものの運転する機会が無く気づいたらペーパードライバーになっていた、という方は少なくないでしょう。
私は〝15年間全く車を運転していないペーパードライバー〟でした。長年運転をしていないので運転が不安でたまりません。
通勤はおろか、家族の送り迎えもできません。緊急に病院へ行かなくなくてはいけない時もどうすることもできませんでした。
しかし運転ができるようになり、通勤、買い物、旅行はもちろん、家族が怪我をした時も運転することで対処することができました。行動範囲も広がり、楽しみも広がりました。
今ではしみじみ〝運転できるようになってよかった〟と思っています。
ではなぜペーパードライバーだった私が運転できるようになったのか? 私の経験も交えてお伝えしていきたいと思います!
目次
運転に必要なのは〝経験と慣れ〟!
ペーパードライバーの皆さんは長年運転をしていないわけですから、漠然とした不安を持っていると思います。その不安を解消できるのはズバリ〝経験と慣れ〟です。
最初は不安だった私も、運転する回数が増えるごとに〝楽しい〟とまで思えるようになりました。ペーパードライバーとは元々免許を取れた方々なので、必ず乗れるようになります。
しかし安全な運転するために、最初に確認しておくことや覚えておかなくてはいけない事があります。これから説明する注意点やポイントをしっかりと押さえていきましょう!
あなたの視力は大丈夫?
あなたは運転に必要な視力がしっかりとありますか?
私はいざ運転しようとハンドルを握り、前を見たとき視界がぼやけていて驚きました。運転をしていない間に視力が落ちていたのです。
もしいきなり公道へ出ていたら…と思うとゾッとします。
視力は両目で最低0.7以上、片目で0.3以上ないと運転することができません。
まずは視力検査をして自分の視力を確認してみましょう。基準に達していない場合は、メガネやコンタクト等が必要になります。
シートとミラーの調節をしよう!
運転席に座って、まずブレーキをおもいきり踏んでみましょう。違和感はありませんか?
まずはシートとミラーの調節から始めます。
シートの調節
自分に適したシート位置にするため、深く腰掛けて、ブレーキペダルをいっぱいに踏んでみます。膝が少し曲がるくらいがベストです。自然と目線が高くなり、視界も良好になります。
ミラーの調節
次にサイドミラーです。
自分の車体が1/4程度が映り込み、隣車線の車や歩行者が見やすいように調節。
上下は空と地面が半々になるくらいに調節します。
バックミラーは、後ろの窓の景色が全体的に見えるようにし、後ろを走っている車がきちんと見えるように調節します。
いざ運転!慣れるためのポイントは?
さて、いよいよ15年ぶりの運転です!
一人の運転は危険なので、隣に経験者を乗せて始めましょう。
最初は広い駐車場などがおすすめです。車の少ない時間帯を選びましょう。
クリープ現象
まずはパーキング(P)からドライブ(D)にシフトレバーを動かし、ブレーキペダルを放します。するとそれだけで車が動き出します。
これがクリープ現象というもので、最初はアクセルを踏まずに、クリープ現象と停車を繰り返します。最初は動くだけで怖いものですが、少しずつ慣れ、簡単にできるようになります。
ハンドリング
だんだん慣れてきたら少しずつアクセルを踏み、今度は場内を何周も回ります。
〝ハンドルは10時10分で持つ〟と言われましたが、私は9時15分の方がハンドルを回しやすいと思いました。
人によって感覚が違うので、自分に適したハンドル位置を覚えましょう。ハンドルをどのくらい回すと車が曲がるのか、その感覚を体に覚えさせます。
最初は怖さと緊張で疲れてしまうものです。早く慣れようと無理をせず、焦らずやっていくことが大事です。
内輪差
内輪差の確認にはダンボールを使う練習がおすすめです。私はダンボール箱を車の左前方に置いてもらい、それを障害物に見立てて左折し、内輪差を確認しました。
内輪差とは左折、または右折のとき〝前輪より後輪が内側を通る〟ことです。ダンボール箱なら万が一ぶつかっても大丈夫です。
車種にもよりますが、自分で思うよりも大きく回らなければ接触してしまう場合もあるので、注意が必要です。
車幅感覚
これも同様にダンボール箱を置き、どの程度近づくと接触するのかを確かめます。ゆっくりと近づき、ギリギリのところで車を停めます。
私の場合、かなり近づいたと思い車を降りて確認すると、すごく離れたところで停車していました。
最初は難しいですが、繰り返すうちに感覚がわかってきます。前後左右で繰り返し練習します。またダンボール箱を二つ用意し車幅ギリギリに置いて、その間を通過する練習も効果的です。
駐車・車庫入れ
ペーパードライバーの皆さんはこれが一番怖いのではないでしょうか?
私が練習を始めて困ったのは、バックしながらハンドルを切ると「あれ!? どっちにハンドル切ればいいんだ!?」とわからなくなったことです。
感覚で白線内に駐車したのですが、全くずれていました。同乗者のアドバイスも受けながら出来るようになった、一つのパターンを紹介します。
- 白線のある駐車スペースを右側に確認
- ゆっくり進みながらハンドルを左に切り、角度をつける
- ブレーキを踏みシフトをバック(R)に入れ、ドアを開けて白線をチェック
- ハンドルを右に切りながら、白線内に収まるようにクリープ現象のままバック
- 車体が白線と水平になってきたらハンドルを戻す!
何回も繰り返し練習することによって、ドアを開けなくてもできるようになります。また、バック時のハンドルの切り方も感覚としてわかってきます。慣れると、運転席から駐車スペースが左にあるパターンもできるようになります。
明確な目標を決めよう!
運転に慣れてきてたら、公道に出てみましょう。やみくもに走るのではなく、自分なりの目標を立てることをおすすめします。
- ガソリンスタンドで給油する
- ショッピングモールで買い物する
- 飲食店へ行って食べて帰って来る
私は上記の3つの目標を立て、最初だけ同乗者と一緒でしたが、2回目から全て一人でこなしました。
3つの目標を全て一人で終えた時、運転することに対して〝自信〟がつきました。
一連の行動を〝自分一人で完結させる〟ことはとても大事なことです。目標を達成することで自信をつけることができます。
事故は怖い!未然に防ぐ対策とは?
慣れて自信がついてきたと言っても、やはり経験が少ないと危険なことはたくさん起こります。
運転初期にありがちな事例を紹介します。
信号を左折する時
私が信号のある交差点を左折しようとした際、自転車が猛スピードで横断歩道に入ってきました。
慌ててブレーキを踏んだのですが、あわや接触です!
自転車や歩行者は信号が点滅すると急いで渡ろうとします。必ず左サイドミラー、目視で左後方を確認し、左折しましょう。
車線変更時
片側二車線の追い越し車線を走行中、左にウィンカーを出して車線変更をしようとした時、もの凄いクラクションを鳴らされました。
サイドミラーを見て確認したつもりでしたが、すぐ左後方を車が走っていたのです。なんとか接触は免れたものの、かなり危険な体験でした。
車線変更時に大事なことは、まずミラーがきちんと調節されていることです。きちんと調節されていないと〝死角〟が多くなります。また必ず〝目視〟しましょう。素早く的確に行うことがポイントです。
窓の曇り
雨の寒い日や雪の日に、窓の曇りで困ったことはありませんか?
曇りを取るにはエアコンの〝内気循環〟と〝外気循環〟を上手に使い分ける必要があります。
- 内気循環……外の空気が汚れていたり、エアコン使用時に、速く温めたり冷やしたい時に使います。
- 外気循環……車内の匂いを取りたい時や、窓の曇りを取りたい時に使います。
視界が悪くなるのはとても危険です。車内の湿度が高く、外の気温が低いことが曇る原因です。曇ってきたらエアコンと外気循環を意識するようにしましょう。
他にも、危険なことは沢山あります。特に運転の慣れ始めは危ないので、十分に注意しながら運転しましょう。
まとめ
私は〝慣れ〟と〝自信〟で誰でも運転ができると思っています。そして練習を始めたら、用事がなくても〝毎日運転する〟ことが上達の一番の近道です。
ペーパードライバーになってから運転を再開することは、とても勇気がいることです。必要に迫られ、どうしても運転せざるを得ない方もいると思います。
運転せずに済むにはどうしたらいいか…などと私も考えたりしました。
しかし車が乗れる環境ならば、勇気を出して運転することをおすすめします。
最初は大変ですが、行動範囲が広がり楽しみが増えます。好きなところへ気軽に行けますし、困った時の対処が早急にできます。
悩んでる方がこの記事を見て少しでも役に立ち、不安が解消されたら嬉しく思います。
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