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梅雨が明けるといよいよ夏本番、行楽シーズン到来です。
海や山へ、家族や恋人・友人等と車で遠出する機会も増えますよね。
そんな中、クル実ちゃんのように「車に乗るとどうも一緒にいる人と険悪なムードになっちゃうんだよな」とお悩みを抱える方もいるのではないでしょうか？
“運転中のイライラ”は事故など、思わぬトラブルにつながりがちなもの。
事故にならなかったとしても、楽しいはずの時間をイライラしなが過ごすのは悲しいですよね。
今回は、運転者は同乗者の何にイライラするのか、どうすれば同乗者によるイライラは解消できるのかについてお話ししましょう。
また、運転者が知らないうちに自分で引き起こしてしまっている、イライラの原因や解消方法についても解説しています。
イライラの原因が分かって解消できれば、この夏のドライブをもっと楽しいものにできるはず。
ぜひ読みながら、運転中の言動や同乗中の言動を振り返って、楽しいドライブの極意をマスターしてくださいね。
目次
運転者をイライラさせる同乗者の言動
運転者の多くが、同乗者の言動によってイライラした経験を持つのではないでしょうか。
私もあります。もちろん虫の居所が悪かっただけ、という時もありました。
でも、運転者はただ無意味にイライラしているわけではありません。
では、同乗者のどのような言動にイライラしてしまうのでしょうか。
主に以下のような言動があげられます。
- スマホを離さない
- シートを異常に倒す
- 運転に口をはさむ、文句を言う
- 話しかけ続ける
- 渋滞で機嫌が悪くなる
- 運転者のサポートを一切してくれない
これを読んで、「自分もやっていた」とドキッとした方もいるのではないでしょうか？
でも、その行動がなぜ運転者をイライラさせることになるのかを1つずつ見ていきましょう。
スマホを離さない
助手席であろうが後部座席であろうが、とにかくずっとスマホを離さない。
現代社会ならではの風景ですが、すぐ横や狭い空間でずっとやられていると、ちょっと気になりませんか？
LINEやメール、SNS投稿に動画鑑賞、挙句の果てには通話まで、「お願いだから家でやってください！」という気になってしまいます。
さらに、「せっかく一緒に出掛けているのに自分と一緒では楽しくないのかな？」なんて、いらぬ心配を運転者や同乗者にさせてしまうかもしれません。
緊急連絡等は別として、スマホを使うならばドライブのためになる情報収集などに使うのがおすすめ。
その場合も、スマホを見ているだけでなく、運転者や同乗者との会話を楽しむように心がけましょう。
シートを異常に倒す
遠出をする際は、夜中に出発することなども少なくありません。
また、長距離を交代で運転する場合、誰かが運転してくれている間はしっかり休みをとることも必要です。
このような場合は別として、助手席に乗り込んだ瞬間にシートをガーンと倒す人、いますよね？
「私は休んでいるのであなたは黙って運転しておきなさい！」と言われているような気がしてしまいます。
つまり「人に運転させておいて、くつろぎすぎじゃない？！」という意識を運転者さんに与えかねません。
車に乗っているのは意外と疲れます。ずっと姿勢を正して車に乗っているわけにはいかないですよね。
でも、自分を乗せて運転してくれている運転手さんに敬意を払うためにも、自分だけ部屋にいるかのようにくつろぐのはやめておきましょう。
また、家族や友達と出かける際、シートを大きく倒すと後ろに座っている人は狭い思いをします。
私は新幹線や飛行機でも確認なく席を倒されると、大人げないなと思いながらもムッとしてしまいます。
どうしてもシートを倒していない状態よりも空間が狭く感じますし、ドリンクホルダーやテーブルが使いづらくなりますよね。
それなのに「挨拶もないってちょっと・・・」という気持ちになってしまうのです。そういう方、ひょっとしたらあなたの周りにもいるかもしれません。
車も同じこと。親しい仲でもちょっとした心遣いを忘れずに、お互いが心地よく過ごせるように心がけましょう。
運転に口をはさむ、文句を言う
運転にケチをつけよう！と思って話している人は、まずいないでしょう。
でも、何気なく口にした言葉が運転者のイライラのもとになっていることもあります。
何気なく、こんな言葉を口にしていないかどうか、振り返ってみてください。
- 「道が違う、こっちの方が近い・早い」
- 「速度が速い・遅い」
- 「ブレーキが遅い」
- 「キャーッ、怖い」等
運転は、前後左右すべての方向に神経を使う作業。
運転しているだけで人は気が立ちやすい状況になっているとも言えるのです。
上記のような言葉は、悪気がなかったとしても口に出さないのが無難でしょう。
特に脇道から何かが飛び出したなど怖いことがあるとつい、叫んでしまうかもしれません。
でも、その叫び声に運転者が驚いて運転操作を誤りかけてしまうこともあります。
恥ずかしながら私も、叫び声で運転してくれていた家族を驚かせてしまったことがあり、センターラインをオーバーさせかけた経験を持っています。
「運転してる時はちゃんと周りを見てるんだから、脅かさないで！」
そう諭されましたが、運転する側のことを考えたらごもっとも！と頭を下げるしかありませんでした。
助手席に乗っているとあの危ない自転車、運転者には見えてるのかなと思うことはあるでしょう。
でも、言葉にするのは「角から出てくる自転車見えてる？」くらいに留めるのがおすすめです。
また、どうしても車酔いするなどの理由で、ゆっくり走ってほしいと思う方もいるでしょう。
その場合は、車に乗せてもらう前に伝えるのがおすすめ。
誰だって、自分の運転で車酔いさせてしまうのは快いことではありません。
事前に伝えておけば、気を付けて運転してもらえるはずです。
話しかけ続ける
文句を言っているわけではないけれど、運転者にずっと話しかけ続けていないでしょうか？
ずっと運転者さんに向かって話しかけ続けると、運転者の気が散る原因になります。
つまり、事故の原因になりかねないのですね。
運転者が眠くなったり、退屈したりしない程度に話しかけるのは大切です。
でも、運転者さんの返事がないからと言ってしつこく話しかけ続けるのはNG。
返事しなくちゃいけないし、でも慣れない道で回りも見なくちゃいけないし、と運転者さんの頭の中はパニックになってしまいます。
話しかけるだけでなく、様子も見極めるのがイライラさせないコツ。
忙しそうだなと思ったら時を改めて話しかけるか、何か手伝えることがないか聞くのがおすすめです。
渋滞で機嫌が悪くなる
渋滞は巻き込まれたとわかった瞬間、誰もが不快になるもの。
同乗しているだけでも「何分くらい到着が遅れるんだろう」「途中でトイレに行きたくなったらどうしよう」と心配は尽きません。
でも、運転者の心配はそれだけではないのです。
「前の車に追突しないようにしなきゃ」「発進が遅れたら後ろの車に迷惑」など考えること、注意することが山のように出てきます。
“運転者の緊張がMAXに達する状況 = 渋滞”といっても過言ではないでしょう。
こんな時は誰かに話し掛ける、音楽を流す提案をするのがおすすめ。
少しでも車内の雰囲気をよくするアクションを起こしてあげれば、運転者も少しは安心して運転できるはずです。
運転者のサポートを一切してくれない
最近はカーナビゲーションシステム(以下カーナビ)搭載の車がほとんど。
でも、カーナビの案内がちょっとわかりづらい時もありますし、目的地に近づいたところで案内が終わってしまい、自分で確認しないといけないなんてことは、日常的に起こることです。
どんなに段取りをしていても、「カーナビの言う建物なんてない！」「目的地がどこかわからない！」という事態に見舞われたら不安になることは、想像に難くないでしょう。
同乗者がカーナビを見てくれる、スマホで詳細な地図を見てくれるなどのサポートをしてくれたら、運転者にとっては大助かりです。
また、ETC機器搭載の車も増えてきていますが、高速道路や有料道路も全てがETC利用可能なわけではなく、まだ現金が必要な料金所もあります。
現金が必要な料金所を利用されたことのある方ならご存じでしょうが、料金所での支払いは運転者にとってかなり、煩わしいものの1つです。
その理由の最たるものの1つが「後続車が気になる」「早くしないと周りに迷惑」といった、「早くしなくちゃ」という気持ちではないでしょうか。
その気持ちとは裏腹に、小銭まで出さないといけない通行料金を請求される、早く出せるようにとお札を出したら大量のお札と小銭がおつりとして返ってきてしまうのが難儀。
こんなふうに想像するだけで、イライラが募る状況に陥りやすいのが料金所なのです。
乗車時にお財布を預かっておき、お金を前もって用意する、お釣りが発生したら運転者さんから受け取ってお財布に収めるなど、支払いの手助けをしてあげましょう。
ちょっとしたことですが、運転者にとって大助かりです。
その他、悪気はなくても運転者に「この人はサポートしてくれない！」と思わせてしまう行動には、以下のようなものがあります。
- カーナビやカーオーディオを勝手に触る
- シートベルトをしてくれない
- たばこを吸う
- ドライバー無視で飲食する
運転者をイライラさせないために！同乗者はどうしたらいいの？
ここまでは、運転者をイライラさせてしまう同乗者の言動を中心に見てきました。
では、運転者ががイライラすることなく、快適なドライブにするために、同乗者は具体的に何をすればいいのでしょうか？できることには、以下のようなものがあります。
- 運転者のコンディションを気遣う
- ナビゲーションを手伝う
- 料金所での支払いをサポートする
- 適度に会話する
- 飲食をサポートする
ここまで見てきた中の繰り返しになる部分もありますが、さらに詳しく見ていきましょう。
誰かの車に乗せてもらう前にチェックすれば、より気持ちのいい同乗者になれるはずですよ。
運転者のコンディションを気遣う
運転は心身ともに疲れます。
特にレジャー目的で出かけて遠出ともなれば、目や腰、腕などダメージを負うところは広範囲になります。
自分が運転できるのであれば、「運転代わろうか？」等と気遣う姿勢も見せましょう。
運転を代わる可能性があるお出かけには、免許証を持っていくことや前もって運転の腕を磨いておくこともお忘れなく。
運転を代われないならば、「休憩しようか」と声をかける、目的地や休憩地に到着した際には「おつかれさまでした」と労いの言葉をかけることを心がけましょう。
ナビゲーションを手伝う
先にお話しした通り、カーナビでも案内しきれないところは発生しがち。ナビゲーションを手伝う姿勢も忘れないでおきましょう。
あまりにも運転者が焦っている場合には、車を停められる安全な場所を探して、1度停車してゆっくり目的地を探すように促すのもおすすめです。
料金所での支払いをサポートする
こちらも先述した通り、サポートしてもらえるとかなり助かる部分です。助手席に乗ったら、支払いのサポート！と肝に銘じましょう。
適度に会話する
これも先ほどまでのお話と被る部分ですが、大切なところです。
運転中は眠くなることもありますし、渋滞ではイライラすることも多々あります。話しかけて、運転者の気持ちを和ませてあげましょう。
夜間や長時間運転している際の眠気覚ましの会話や、渋滞などで焦っている気持ちを落ち着かせる会話は喜ばれるはず。普段から相手の方が好む分野の話題を仕入れておくと、話しが弾みやすいでしょう。
飲食のサポートをする
長距離運転中はおなかもすくし、喉も乾きます。
でも、ハンドルを握ったままペットボトルは片手では開けられないし、ハンバーガーも片手では包装紙を開けません。まして、そんな作業を運転中にしていたら、危ないですよね。
ペットボトルの栓の開け閉め、ハンバーガーの紙を開いて手を汚さず食べられるようにして渡してあげるのがおすすめ。
「車を止めるのもみんなに悪いし、でも食べたいし・・・」なんてイライラを解消してあげられますよ。
飲み物や食事以外にも、一口で食べられるクッキーやおせんべいなどを持ち込んで、すぐ食べられるように開けてから渡してあげると、気分転換に役立ててもらえます。
同乗者のイライラを解消する運転
ここまでは同乗者が運転者をイライラさせてしまう原因やその解消法をお話してきました。
でも、運転者がイライラする責任はすべて同乗者にあるのでしょうか？
同乗者が運転者をイライラさせる言動をする原因が、運転者にある場合もないとはいえません。
注意しているつもり、でもついやってしまうこと、ついやってしまう運転。
それを解消できれば、同乗者がリラックスして快適にドライブを楽しむことができるはずです。
では、どんな運転をすればついやってしまうこと、が解消できるのでしょうか？
主に以下のような運転ができれば解消ができます。
- 車酔いしにくい運転
- 時間に余裕のある運転
- この人に任せておけば安心と思える運転
どれもいい運転であることに変わりはないけれど、どうやったら実践できるの？という方もいるのでは？詳しい実践方法を見ていきましょう。
車酔いしにくい運転
車酔いするかしないかは人によって、またその時の体調などによって異なりますが、以下のような要因が引き金となって起きる場合があります。
- 車内の臭い
- 温度
- 運転のリズム
つまり運転者は、以下のような点に気を配れば、同乗者の車酔いを予防できる可能性が高まります。
- 急ブレーキ・急ハンドルを避ける
- 適度に休憩をとる
- 車内温度を適正に保つ
- 時々窓を開けて換気をする
自分から話しかけるついでに「暑すぎない？」「車酔いは大丈夫？」と声をかけるだけでもいいでしょう。
なかなか、温度調節や自分が具合の悪いことを自分からは言い出せないという方にとっては、救いの一言になるはずですよ。
時間に余裕のある運転
イライラは伝染します。
職場であれ、学校であれどこであれ、イライラしている方がいるとその場の空気全体が重くなる体験は、誰もが1度は体験したことがあるでしょう。
遠出のドライブに渋滞はつきものです。どれだけカーナビで下調べをし、渋滞予測も見たとしても、事故渋滞や片側交互通行の工事など、「想定外」がついて回るのがドライブです。
「時間が余ったらラッキー！」「どこか1つ目的地を増やせるかもしれない！」それくらいのつもりで、余裕を持った行動を心がけるのがおすすめ。
特に、慣れない場所に行く時ほど、時間には余裕を持たせましょう。
多少道に迷ったとしても、時間に余裕があれば慌てる気持ちも落ち着かせやすくなります。
渋滞にハマったとしても、まあこれくらいならばなんとかなるだろうと思えるのではないでしょうか。
同乗者も「あれ？予定より時間かかってる！」「もう、追い抜かれた！」などと慌てなくて済むはずです。
この人に任せておけば安心と思える運転
渋滞でイライラする、道を間違えて自身に対して怒る、割り込まれると舌打ちする・・・ハンドルを握ると人格変わる人、いますよね。
そんな運転をされると、同乗者も気が気ではありません。同乗者は運転者に命を預けています。
運転者が独りよがりの運転をすれば、同乗者は恐怖や不安を紛らわせたいと思うでしょう。
また、積極的に話しかけたいと思う人も減るはずです。
結果、同乗者はスマホ操作に走ったり、黙り込んで寝てしまったりということになりかねません。
運転中こそ、リラックスして過ごすことを心がける、余裕が持てるように前もって下調べをしておくなど、余裕が持てる工夫をしてから車に乗り込みましょう。
そして、同乗者はこの人に任せておけば安心、と思わせる余裕のある運転をして欲しいと思っていることをお忘れなく。
まとめ
車内はドライバーと同乗者が共有する空間。
旅の間はずっと同じ空間を共有するわけですから、1度トラブルが起きたら厄介ですよね。
何時間になるかはわかりませんが、長い時間を快適に過ごすためには、お互いを受け入れて思いやる姿勢が必要です。
運転者には運転をする、という大きな負担があります。同乗者は常に、ドライバーがいい状態で運転できる環境づくりを心掛けましょう。
ここでもう1度、同乗者の注意したいポイントを振り返っておきましょう。
- 運転者を気遣う
- ナビゲーションや料金での支払いをサポート
- 適度な会話
- 飲食のサポート
逆に運転者も同乗者の命を預かっていることを忘れず、同乗者への思いやりや気配りを忘れないように運転しましょう。
イライラを防ぐポイントは以下のようになります。
- 急な運転操作を避ける
- 休憩をとる
- 車内環境を快適に保つ
車を運転する場合も、運転させてもらう場合もこのチェックポイントをしっかり押さえてから、出発しましょう。
確実に行えれば、車内での時間を今まで以上に楽しく快適に過ごせるはず。
みんなで素敵なドライブを楽しみましょう！
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