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皆さんは、車を運転していてブレーキをかけたときに「キィィー!」とか「ゴゴゴー!」という、変な音が鳴った経験ってないですか?
以前はそんな音はしなかったのに、もしかして故障?!と思いながらもついつい修理に出すのが面倒で先延ばしにしてしまう方って、実は結構多いんです・・・。
ブレーキをかけた時に異音が出る事が全て故障とは限りませんが、それって本当に放っておいて大丈夫でしょうか。
何もわからないまま放っておく事は重大な事故にもつながりかねません。
どのような事が原因で音が鳴るのか、少しでも分かっていればその後の対処もしやすいですよね。
いくつかの考えられる原因を探っていきましょう。
目次
ブレーキパッドの摩耗
車は、タイヤと連動して回転しているディスクローターをブレーキパッドが両側から挟み込んで押さえることにより停止する仕組みになっています。
このブレーキパッドは走行距離が伸びるにつれて摩耗し、厚みがなくなっていきます。
厚みがなくなるとパッドウェアインジケーターという部品がディスクローターに触れることによって、
「キィーー」という甲高い音が生じます。
ブレーキパッドの寿命は約3~4万キロで(車種や運転状況により異なります。)、新品では厚さが約10mmありますが、1mm以下になるとブレーキの効きが悪くなってきますので、
この厚さが3mm以下になったら「そろそろ交換してくださいよ~!」と警告してくれるように異音が鳴るような仕組みになっているのです。
そのため、すぐにブレーキがきかなくなるといった故障の心配はありません。まだ、大丈夫な範囲内です。
しかし逆に言えばこの段階で、修理に出せばブレーキパッドの交換だけですみますのでそれほど高額にならなくてすむという結果になります。
ブレーキパッドの交換や調整は、1万5千円~2万円程度になりますので、この時までに治しておきたいところです。
ブレーキブースターのエア漏れ
ブレーキブースターは、運転手のブレーキを踏む力を助けるための装置で、倍力装置とも呼ばれます。
ブレーキって運転手の足の筋肉だけで止めているわけではないのです。エンジンを止めた後に何回かブレーキを踏むとだんだん重くなってくるのが分かります。
逆にエンジンをかけると、スーっとブレーキが押し込まれるのが分かると思いますが、これがブレーキブースターの役割で、運転手が足でブレーキを押す力をブースターでパワーアップしているのです。
このブースターの作動音が「シュー」という音がすることがあります。
あまり大きな音でなければ問題はないのですが、どんどん音が大きくなるようであれば、ブースターのエア漏れが考えられますので、交換をしなければいけません。ブレーキブースターの交換は1万5千円〜5万円程度になります。
ディスクブレーキに異物
ブレーキを踏まなくても「キーキー」「シャーシャー」といった異音が発生する場合があります。
これはディスクブレーキに異物が挟まっている、もしくはディスクローターとブレーキパッドの位置調整が狂った可能性があるんですよ。
石などの異物が挟まってしまった場合、ブレーキの力は一定レベルで働いていますが、異物が自然に落ちたり無くなったりしない限り、ディスクローターとブレーキパッドの間でずっと擦れ続けます。
そうすることにより、両方の部品を痛めてしまいますので、被害が大きくならないうちにすぐに点検してもらいましょう。
ディスクローターの錆
雨が降った後に車に乗らない期間が長く続くとディスクローターが錆びることでブレーキを踏んだときに異音が出る可能性があります。
それはブレーキパッドが摩耗している場合よりも小さく、「コー」という擦れた感じの音です。
しかしこれは異常ではなく、車を走らせブレーキを何度か踏むうちに錆が落ちて正常な状態に戻りますので、音も徐々に消えていくので問題はないです。
ただ、かなりの長期間停めっぱなしで錆がローターの表面から内部にまで浸透してしまっている場合は、ローターの表面に錆が侵食した分凸凹になり、ブレーキとしての役割をしっかり果たせません。
その場合は、ローターの表面を研磨して表面を平らにするか、交換することが望ましいです。
こんな時は即交換!!
ブレーキペダルが重く硬い
ブレーキブースターのエア漏れが起こり、異音がどんどん大きくなってしまってもしばらくの間放置したままにすると、最悪の場合にはエンジンが不安定な状態になり、ブレーキペダルが踏めないくらい硬くなってしまいます。
それは、ブレーキブースターの内部パーツが負圧漏れを起こしてしまったことにより、完全に破損してしまっている状態です。
ブレーキブースターが故障してしまうと、ブレーキをアシストする装置が働かなくなるわけですから、車を停めようにもブレーキペダルが板のように硬く感じ、踏み込みがしづらくなる上に、力いっぱい踏み込まないとブレーキがしっかり作用しなくなるでしょう。
ブレーキはかろうじてなんとか利くとしても、大きなブレーキの力が働かないため、このような状態で運転することは、事故に繋がる可能性が十分にありますので即交換が必要です。
ディスクローターの摩耗
ブレーキパッドが完全になくなってしまうとディスクローターをブレーキパッドのベースの金属が直接触れてブレーキをかけている状態ですので、金属同士があわさることにより、「ゴゴゴー」「ガリガリ」といった重く大きい音が発生するようになります。
これは、大変危険なレベルです。
このままですと、ブレーキピストンが抜けてブレーキが利かなくなる可能性があります。
実際にブレーキが利かなくなることが原因で起こった事故は、年間で数十件ほど発生しております。
過去には大型トレーラーが、走行中にブレーキが利かなくなり暴走した結果、車やバイクなど20台以上に次々と追突し、運転手を含めたくさんの重軽傷者が出るという悲惨な事故も起こりました。
運転手を含めた負傷者は、周りにいた人達の必死の救命処置により危うく命をとりとめることができたのは幸いでしたが、その場は一時騒然となりパニックになりました。
もし、あなたが運転していた時にそのような事態が起こったら・・・と思うと本当にぞっとしますよね。
ブレーキが利かなくなった車はまさに、走る凶器そのものです。
自分の命だけでなく、他人の命にも関わることですので、そんな最悪な状況にならないためには、なによりも早急な修理が必要なのです。
しかし、さすがにここまでくると修理費用も高額となってしまいます。ブレーキパッドとディスクローターの両方の交換が必要となり、車種によって異なりますが、10万円近くかかります。
それでも命の値段と考えれば、決して高くない値段だと言えるでしょう。
そうは言ってもかなり痛い出費になりますので、ブレーキパッドの交換の時期にすぐに交換することが出来れば、ディスクローターを傷めずにすむので早めの対処を心掛けるようにしてください。
場合によっては、故障する前に乗り換えを検討してみるのも良いでしょう。
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関連記事:新車購入は交渉しないと損! 値引き相場限界額にする方法&お得情報ご紹介
まとめ
いくつかの例をあげましたが、実際は音だけで分からないことも多くあります。
素人判断ではなく、しっかりディーラーや整備工場で点検してもらうことが一番です。
点検や修理が面倒だと先延ばしにすると、結局は修理代がどんどん膨れ上がって大損をするはめになります。
「早めの対処が一番の得策」と考え、先のことを見通した早め早めの対処は自分や周りの安全を守るだけでなく、出費も抑えられますので日頃からメンテナンスをきっちり行っていくことを心掛けましょう。
「いろんなところにガタが来ているからそろそろ乗り換えか?」そんな方はこちらもどうぞ。新車をお得に購入する値引き交渉術をお伝えしている関連記事を参考にしてから車を購入しましょう。
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