アメリカ車、ヨーロッパ車、日本車で比べるオートマ車の歴史の違い!!

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あなたはアメリカ、ヨーロッパ、日本でAT(オートマ(自動変速機構))車の歴史に違いがあることをご存知ですか?

割と知らない方の方が多いですよね。

ですが、歴史が違うことによって主流の車の違いがあったりするので、中々に面白いものなんですよ。

今は乗っている車がアメリカ・日本ではオートマ車がほとんどですし、ヨーロッパではМT車がほとんどです。

そんな違いは歴史を見ていくとわかっていくのですから。

「どうして歴史によって違いが?」そんな疑問を持ったあなたはきっと、この違いを知ることによってもっと車が好きになり、豆知識・雑学ともに深めることができますよ。

それでは今回はアメリカ・ヨーロッパ・日本のオートマ車に関する歴史の違いを紹介していきましょう。

 

ヨーロッパでは主流のMT車、アメリカと日本では主流のAT(オートマ(自動変速機構))車。その理由は歴史の違いにある

ヨーロッパではMT(ミッション(手動変速機構)))車が主、アメリカと日本ではAT(オートマ(自動変速機構))車が主、その理由は国民性歴史の違いにあります。

知識の泉の金玄老師
益次郎が風邪をひいてしまってのう。代わりにワシが、ワシか?ワシは知識の泉の金玄老師と申す者じゃよ。今回はワシが案内役じゃ。

アメリカのオートマ車での歴史

アメリカでオートマ車が主流になった経緯
  1. AT車はMT車より燃費が悪化
  2. それでも問題がないことが多かったからアメリカは気にしなかった
  3. オートマ車が主流に

ざっくり言うとアメリカのオートマ車が主流になるまでの経緯はこんな感じとなります。

これだけでは意味が分かりませんよね。

では詳しく説明していきましょう。

アメリカでのAT車の歴史を遡ると、まずはアメリカでのオートマ車開発についての歴史に戻ります。

初期のAT車のトルクコンのスリップによる駆動ロス・ギヤ変速により、エンジン回転数がMT車よりAT車の方が上がってしまい、それによりオートマ車はMT車より燃費が悪化しました。

ですが、アメリカはそのことについてあまり気にすることはなかったのです。

それはなぜか。

燃費が悪くても自国でガソリンを産出しているアメリカではガソリンを安く買うことが出来たからです。

また、簡単な操作でスムーズに走行するAT車の方がMT車の手動操作による煩わしさを改善してくれました。

その結果として上手く国民性にハマリ、アメリカではAT車がどんどん好まれていったのです。

そして、今現在ではアメリカでは値段が安く、燃費が悪い大排気量車をゆっくりとドライブするのがメインなんですよ。

すごい贅沢なんですね。

でも実はこのアメリカの結果が原因で日本もオートマ車が主流になった経緯が出来ました。

それでは今度は日本のオートマ車が主流になった歴史についてみていきましょう。

 

日本のオートマ車の歴史

日本でオートマ車が主流になった経緯
  1. アメリカでオートマ車が主流に
  2. アメリカに車を売るためにオートマ車を生産
  3. 日本でもオートマ車の方が使いやすいことに気づく
  4. 日本でもオートマ車が主流に

日本がオートマ車を主に乗るようになった経緯はざっくりとはこんな感じになります。

これもまた何を言っているのかわかりませんよね。

まず、アメリカでオートマ車が主流になったため、アメリカで車を売り出すためには日本でもオートマ車を大量生産して販売する必要がありました。

アメリカのギヤ変速メーカーからライセンスを購入、或いは変速機構を独自開発する必要があり、アメリカ市場で販売するときにはわざわざATに仕様を変更など、どんどん日本でもオートマ車の技術が発展していったのです。

そして必然的に日本でもオートマ車が量産されていき、それに加えて日本の交通事情的にMT車の方が使い勝手が良かったことが重なり合い、日本も自然とAT車が主流になっていくことになりました。

日本のオートマ車が主流になった理由はアメリカが大きく関係しているんですね。

 

ヨーロッパのオートマ車の歴史

ヨーロッパでオートマ車が主流ではなくなった経緯
  1. オートマ車が流通
  2. オートマ車は燃費が悪いことがわかる
  3. МT車の方が燃費が良いため、МT車の方が主流に

こちらもざっくりと説明するとこのような経緯となります。

「ざっくりと説明しすぎ?」大丈夫です、今から詳しく説明していきましょう。

まず、ヨーロッパのAT車の歴史を見ていくと普及までに時間がかかります。

知識の泉の金玄老師
車は応接間なんかじゃないんじゃい!移動する乗り物じゃ!家でくつろいでいる感覚が必要かい!それにAT車は高価な上に燃費が悪いじゃろうが!

という声でも聞こえて来そうなくらいにヨーロッパでは、車にかける費用を減らしたいという考え方がほとんどだったためです。

そもそもヨーロッパでは、アメリカと違ってガソリンを輸入に頼るためガソリン代は必然的に高くなります。

そんな高いガソリン代を少しでも節約したいのに、燃費が悪い車にのるなんてことしたくありませんよね。

つまりヨーロッパではその思考が強いため、結果としてAT車のトルクコンバーターのスリップによる駆動ロスの燃費悪化を少しでも減らしたかったんですね。

まぁ要するにヨーロッパに住む方々のほとんどは「ガソリン代が高いから燃費が良いМT車の方が断然良いじゃん」という思考をもっていたということです。

その思考に加えて「車は移動手段だから」という考え方も古くからあり、AT車よりMT車が好まれ普及する事になりました。

知識の泉の金玄老師
移動手段と考えるなら、MT車の手動ギヤ変速の方が煩わしいじゃろう!AT車の方がギヤ変速する必要がなくて楽なはずじゃろう!
豆知識の益次郎
というのは日本的な考えじゃと師匠が教えてくれたのでは?
知識の泉の金玄老師
おお!益次郎風邪は?体調はもう大丈夫なのか?
豆知識の益次郎
何を言ってるんですか?拙者は風邪なんかひいとりませんぞ!人の仕事を取らないで下さい!師匠が出たがりなのは分かりますが!
知識の泉の金玄老師
益次郎よ、まぁまぁ~。そう熱くなるな続けようぞ
豆知識の益次郎
はいはい!ではでは続きを始めますよ!

日本のように「赤信号で停止」「前を走行する車の状況によっての減速」そんな日本の狭さから起きる運転の煩わしさは、広い範囲で運転することができるヨーロッパでは存在しません。

ですから、燃費の良さを重視しても問題はなかったんですよ。

それに、アメリカや日本の人々のように車をポンポンと買い換える感覚がヨーロッパの人々にはないので、燃費が良い車を購入する方が都合が良いのです。

ヨーロッパでは一度車を買うとかなり長い期間、所有して運転し続けますからね。

ですが近年では、ヨーロッパの方にもAT車の良い部分が知られるようになり、富裕層にですがAT車も好まれるようになりました。

知識の泉の金玄老師
なるほどのう。ヨーロッパではAT車を見る目は変わったが、まだまだのようじゃな。
豆知識の益次郎
そのようですな師匠。

 

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多段化AT(オートマ)車の登場

AT(オートマ)車の歴史について知ったところで、最近のATが多段化しスムーズな走行ができるようになったことについて紹介していきましょう。

流れとしてはこちらです。

多段化がスムーズな走行につながる流れ
  1. それぞれのギヤが受け持つ車速の領域が狭くなる
  2. 加速時のエンジン回転数を上げる必要がなくなる
  3. ギヤ変速時の衝撃が軽減される
知識の泉の金玄老師
なんじゃ!こやつは!
豆知識の益次郎
師匠これはボックスという記事を分かりやすくする手法ですよ
知識の泉の金玄老師
そんなこと分かっておるわい!そんなことよりここはワシの出番じゃろう!
豆知識の益次郎
はいはい。分かりましたよ師匠、時間の無駄ですから先に進みましょうぞ師匠
知識の泉の金玄老師
時間の無駄とはなんじゃ益次郎!
豆知識の益次郎
はいはい分かりましたよ師匠。拙者が言い過ぎました。それより先に進みますよ師匠(どこまで出たがりなんだ、このでしゃばり爺さんが!)

この流れが起き、結果としてスムーズな走行ができるようになるのです。

そしてさらに、エンジン回転を上げる必要がないということは必然的に燃費が良くなります

燃費が良くなるということは車には付き物なガソリン代が浮くというメリットがあるということになるのです。

ATの多段化はとてもいいことだと思いませんか。

ですがただ一つのデメリットがあります。

それは、ATの多段化は小型車種には内蔵できないということです。

それを聞いて「小型車種にこそ多段化のATを内蔵すればいいのに」と思ったアナタ。

「多段化のATを小型車種に内蔵」なんて言うだけならば話は単純ですが、多段化は機械的に複雑になり車両の重量を重くしてしまうので、販売価格を上げる必要があります。

高級車なら生産に関するコストを販売価格に転嫁できますが、小型車種では容易にできません。

つまり、今現在の小型車のコストが抑えられている値段がものすごい勢いで跳ね上がる可能性があるのです。

それでも小型車種にも多段化ATが仕様してほしいですから、今後のエンジニアたちに期待しておきましょう。

知識の泉の金玄老師
多段化のATには、開発の余地があるようじゃな益次郎よ。
豆知識の益次郎
そのようですな師匠。

 

AT(オートマ)のN(ニュートラル)は必要?

さて、いきなりですがあなたはAT(オートマ)のN(ニュートラル)レンジは必要だと思っているでしょうか。

必要かどうかは結果的にはあなたが決めることになりますが、基本的にNレンジは必要でしょう。

例えばアナタが「車が故障してしまってエンジンがかからない」なんてことになった場合、車を移動するにはどうしますか。

エンジンをかけずにシフトレバーをNレンジに切り替え、車を押して動かしますよね。

Nレンジに切り替えてしまえば車を人力で押して動かすことができますから。

もしあなたの車をP(パーキング)レンジのまま人力で押した場合、ロックがかかってしまいタイヤが摩り減ってしまうんですよ。

エンジンが動かなくなったうえにタイヤが摩り減るなんて嫌ですよね。

ですので、Nレンジは車にとってなくてはならない機能なのです。

やり方としては車ごとに異なるので、それはメーカーに確認するか車に付属されている仕様書を確認してみて下さいね。

とは言ったものの、NレンジとPレンジの意味が若干わからない方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

サクッと説明しますと、AT車のNレンジとPレンジの意味は、クラッチを踏んでギヤを外している状態と同じ状態のことを意味するのです。

MT車はクラッチを踏みギヤシフトレバーを手動操作して1速、2速、3速、4速、5速と変速させ走行させますが、AT車はその手動操作をDレンジの状態のとき、自動変速で行っています。

つまり、Nレンジになっていると急発進はしないということです。

知識の泉の金玄老師
要するにNレンジは自転車でいうチェーンが外れ、いくらこいでも空回りして進まないのと一緒ということじゃな。しかし自転車のチェーンが外れると空回りだけではなく場合によると転倒してしまうのう。のう益次郎よ
豆知識の益次郎
はいはい。そうですな師匠(このでしゃばり爺さんめ!)

確かに自転車をたとえにすると転倒してしまうことになりますが、車からするとただ手押しで動くようになるだけなので、心配しないでくださいね。

知識の泉の金玄老師
ということはNレンジは上手く使えば故障のときに役に立つということじゃな。
豆知識の益次郎
そのようですな師匠。くそう~最後まで師匠に仕事を奪われた!(次の仕事の話しがあったらでしゃばり爺さんには内緒にしておこう)
知識の泉の金玄老師
何か申したか益次郎よ?
豆知識の益次郎
いえいえ独り言ですので気にしないで下され。

お二人とも最後まで目立ちたがりなんですね。

まぁそんなこんなで、Nレンジは車が故障したときにとってすごく重要な機能ということになるんですよ。

絶対に車が故障しない保障なんてどこにも存在はしませんからね。

 

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まとめ

今回は、AT車のアメリカとヨーロッパと日本での違いが、歴史に在ることに焦点を当てて見ていきました。

ヨーロッパも日本同様に、ガソリンを輸入に頼っていて自国でガソリンを産出する事ができませんので燃料代が高くなりますが、日本とは違ってAT車は燃費が悪いというのが染み付いているのか、AT車よりMT車の方が好まれる傾向にあること、しかも車は移動手段だからという単純な理由だからМT車が主流であること、これらのことがわかりましたね。

ただ、近年では富裕層にですがAT車も好まれ始めていることもわかりましたでしょうか。

ほかには、ATの多段化についても紹介していきました。

多段化はギヤ変速がスムーズになり、ギヤ変速時の衝撃が減るなどで乗り心地も良くなるんですよ。

そしてオートマ車のN(ニュートラル)の必要性についても見ていきました。

Nレンジがあることで車が故障したときなどの緊急時に人力で動かすことができますから、Nレンジはとても大切なものです。

ここまで様々なことを紹介してきましたが、あなたも豆知識・雑学ともに深めることができたのではないでしょうか。

あなたも豆知識・雑学を深めていき、もっともっと車が大好きになってくれることを願っています。

そして、さらに楽しく車との生活を送っていってくださいね。

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