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夏場にレンタカーや自家用車でキャンプやバーベキューへ行き、ついついお酒を呑みすぎたりすることがありますよね。
そして出費を少なくしたいという思いから車中泊を考える人もいるでしょう。
でも、みなさんの中には飲酒をして車中泊をすることが、法律上問題ないかどうかを知らない方も多くいるでしょう。
どこからが飲酒運転になるのか、何も知らずにお酒を飲んで車中泊をすることは危険ですよ。
知識がないままお酒を飲んで車中泊を行った結果、「気付かぬうちに、警察のお世話になるような行為をしてしまった……」なんてことになったら困りますよね?
そうならないためにも、飲酒をして車中泊をすることが問題ないのかを学んでから、キャンプやバーベキューに行く方が安心して楽しめるでしょう。
この記事ではどういう場合はお酒を飲んで車の中で寝てもいいのか、どこからが飲酒運転になるのかを様々なケースに分けて解説していきます。
ぜひ車中泊でお酒を飲まれる方は参考にして下さいね。
また、飲酒することで起こりえる危険性も含め、飲酒運転の罪の重さも読者の方には理解してもらえたら嬉しいです。
目次
車で飲酒して寝ることは違法?飲酒運転になる状況とは
友達や同僚と車で旅行やキャンプに行きみんなでわいわいお酒を飲むというのはよくある話。
もし、泊まる先が見つからず車で寝るという選択肢を選んだ時、果たして違法になるのでしょうか?
結論からいうと車中泊は可能です。
しかし、どういう状態で寝ているかによって飲酒運転扱いになってしまうこともあります。
どこからが飲酒運転になるのか、どこまでは許されるのか?
飲酒運転になる線引きを3つのケースに分けて解説していきます。
ケース1:飲酒して停車している車の中で寝る場合
キャンプに出掛ける時に出費を抑えようとテントは買わずに車の中で寝れるよう大きい車をレンタカーして友達とキャンプ場に来ました。
車が遠すぎると荷物を運ぶのも車に戻るのも大変なのでキャンプ場から一番近い駐車場に車は止めていました。
夜になり、お酒もはいりキャンプも楽しみそろそろみんなで駐車場に止まっている車の中で寝ることになりました。
さあ、果たしてこの場合は飲酒運転になるのでしょうか?
答えは、エンジンが切られた状態の車の中で寝るだけであれば法的にも飲酒運転扱いになりません。
駐車している車に乗っているだけだと運転をしたことにはならないからです。
ケース2:飲酒してエンジンをかけた状態で車で寝る場合
暑さに耐えられず、冷房をかけることにしました。
冷房をかける場合にはエンジンをかける必要があるため、仕方なくエンジンを入れた。
今回の『お酒を飲んでいる状態でエンジンをかける』というのは飲酒運転扱いになるのでしょうか?
実はこれも飲酒運転にはなりません。
エンジンのかかった状態であっても停車しているため運転扱いにはならないのです。
ただ、エンジンのかかった状態で同じ場所で停車していると、警察官による職務質問を受ける場合があります。
アイドリングしてても迷惑にならない場所で寝ることをおすすめします。
ケース3:飲酒した状態でエンジンをかけ移動させた場合
その状態でキャンプ場の運営のスタッフに「駐車場に今止まっている車が2台分のスペースを取って駐車しているため、右に駐車しなおして欲しい」と頼まれました。
しかし、その場にいる全員がお酒を飲んでしまっていました。
さて、この場合は飲酒運転になるのでしょうか?
駐車場という私有地であっても不特定多数の人が出入りをする駐車場では飲酒運転扱いになる可能性が高いです。
また、私有地であっても駐車場内で事故を起こしてしまった場合は言い逃れはできないでしょう。
飲酒した状態でエンジンをかけて車を発進させてしまった段階で、運転という行為にあたるため飲酒運転扱いとなります。
もし、車の移動を頼まれた場合はお酒を飲んでしまっているため移動ができないので免許を持っているスタッフに代行で移動してもらえないか聞いてみましょう。
車中泊について詳しくお話ししている記事もありますのでこちらもどうぞ。
関連記事:意外に快適!?装備を整えて軽自動車で車中泊を楽しもう!
飲酒して車中泊をする危険性とは?
飲酒して車中泊をする上で気をつけなければいけないことがあります。
みなさんは飲酒運転の事故が一番起こりやすいのはいつか知っていますか?
実は朝方が一番起こりやすいんです。
なぜ、朝方に起こってしまうのか、それにはちゃんと理由があるんです。
そのことを知らずに車中泊をすると「朝、運転して事故を起こしてしまった!」なんてことになりかねません。
また、お酒を飲んでなくても車中泊をする上で危険なこともあるのでその危険性について説明していきます。
寝ている間はアルコール分解能力が低下する?
皆さんは寝ているときのアルコール分解能力が低下することを知っていますか?
もし知らずに、寝たから大丈夫だろうと甘い考えで早朝から運転をすると飲酒運転で捕まる恐れがあるんです。
アルコール分解能力は人によって違い、性別や体重によっても変わってきます。
今回は、飲酒して寝た時とずっと起きていたという条件だけに絞り比較をしてみましょう。
例えば、お酒を2合呑んだ時のアルコールが抜けきるまでにかかる時間が約8時間から10時間かかると言われています。
これが起きている時の分解能力です。
しかし、寝ている時の分解能力はこの倍かかると言われています。
寝ているとそれだけ分解されないというわけです。
もし車中泊をして朝二日酔いで運転してしまうと、飲酒運転で捕まる可能性が出てきます。
アルコール分解能力について理解して、朝起きた時に二日酔い気味であれば運転をすることはしないようにしましょう。
車中泊で車の窓を完全に閉めてはいけない理由とは?
車中泊をする上で気をつけなければいけないことがあります。
それは一酸化炭素中毒になる可能性があるということです。
一酸化炭素中毒は自分の命に関わることにもなるので必ず対策が必要。
みなさんは一酸化炭素中毒で亡くなるというニュースを見たことがありますか?
その日は雪が積もっており雪がマフラーをふさぎ、そこから出るはずの排気ガスを外に排出できず窓の閉まりきった車の中にガスが充満してしまった。
これにより、一酸化炭素中毒で男性が死亡したというニュースでした。
きっとこの男性はそんなことが起こるとは思いもしなかったでしょう。
もしこの男性が、車の中で寝ることで一酸化炭素中毒になる恐れがあると知っていたら、状況は変わっていたかもしれません。
車の中に一酸化炭素を充満させないためには、まず窓を少し開けることが大切です。
これで空気が循環し一酸化炭素中毒になることはありません。
また、車の排気するマフラーの部分に雪で排気が出来ない状態でないか確認しましょう。
この2つのことを知っているだけで自分だけではなく周りの命を救うことができます。
飲酒運転の罰則はどれくらい重いのか?
近年、飲酒運転に対する罰則がかなり厳しくなりニュースでもよく飲酒運転での人身事故や事故の報道を見かけます。
しかし、罰則がどれくらい厳しいのか皆さんは把握していますか?
『厳しいと言っても免停になって少し罰金を払えばいいんじゃないの?』と思っていませんか?
飲酒運転の罰則を軽く見ている人は危険です。
どれだけ罪が重いのか解説していきますので軽く思っている人はこの機会にどれだけの罰則が与えられるか知っておきましょう!
飲酒運転の罰則について知ろう!
まず、飲酒運転の罰則には酒酔い運転と酒気帯び運転という2つがあります。
お酒(アルコール)の影響を受け正常な運転をできない状態をいいます。
血液や呼気の中に一定以上(呼気1リットルあたり0.15mg以上)のアルコール濃度が含まれている状態をいいます。
さらに、何らかの事情で警察官による飲酒検知の検査を運転者が拒否した場合、これも飲酒検知拒否罪になることがあります。
そして、飲酒運転で人身事故などを起こしてしまうと、もちろん厳しい罰則があります。
罰則の詳しい内容とは?
酒酔い運転の罰則は『5年以下の懲役または100万以下の罰金』
酒気帯び運転の罰則は『3年以下の懲役または50万以下の罰金』
酒酔い運転より罪が軽い酒気帯び運転の罰則をみても決して軽視できるような内容ではありません。
飲酒検知拒否罪は『3ヵ月以下の懲役または50万円以下の罰金』
拒否しただけでもかなりの罰金を払うことになります。検査には素直に従いましょう。
飲酒による人身事故は『自動車運転過失運転致死傷』や『危険運転致死傷罪』があります。
危険運転致死傷罪では、死亡事故の場合は『1年以上20年以下の有期懲役』負傷事故は『15年以下の懲役』と懲役刑しかないことから、厳しい罰則が科せられているとわかります。
どの罰則も非常に厳しい物ばかりです。しかし、罰則が厳しくても厳しくなくても関係ありません。
飲酒運転は絶対にしてはいけません。
事故を起こすことや警察のお世話になることは自分も周りも悲しい想いをすることしかありません。
何度も言いますが、お酒を飲んだら絶対に運転しない!当たり前のことですが、本当に大事なことです。
まとめ
飲酒をして停車している状態の車で車中泊をすることは法的に問題ありませんが、充分に注意が必要です。
お酒を飲んでしまった場合は、アルコールを分解するまでの時間をしっかり取るようにしましょう。
少しでも残っているように感じるときは、絶対に運転をしないようにすることが大切です。
飲酒運転はとても重い罪であり、居眠り運転などから人身事故を起こしかねないことであることを理解し車中泊をするようにしてください。
ちょっとした気の油断が本当に大きな事故に繋がります。
前日にお酒を飲んで次の日の朝運転をして事故を起こしてしまったニュースで「ぐっすり寝たから大丈夫だと思った……」と言っていました。
事故を起こすのは一瞬ですが、罪を償うのは一生です。
楽しいキャンプやバーベキューを嫌な思い出にしないためにもお酒が残っているかもと不安になった時は運転をしないことをおすすめします。
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